ポーカーのコールドコールとは|意味・効果を解説

目次
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本記事はこんな疑問や悩みを持つ方におすすめ!
  • コールドコールという言葉の意味がわからない
  • コールで参加は良くない言われたことがあるが理由がわからない
  • いろいろな戦術を知りたい

この記事では、テキサスホールデムポーカー(以降、ポーカー)における、コールドコール(Cold Call)というアクションについて解説します。

ある程度ポーカーを勉強した方は聞いたことがあると思いますが、一般的にコールドコールは悪手だと言われています。

その一方で、利益的なアクションとして取り入れているプレイヤーもいます。

コールドコールとは何か、そしてコールドコールのメリット・デメリットについて、詳しく解説していきます。

Masa

何でコールドコールってしちゃいけないんですか?

Chika

コールドコールは多くの場合でマージナルハンドしか存在しない人が多くて、絡まなかった時に降ろされる可能性が高いからです。
この後詳しく紹介していきます。

この記事のライター
Chika 27歳・ポーカー歴4年
ライブトーナメント獲得賞金額1,500万円超

MTTが得意で年間7~8回ポーカーのために海外遠征する

この記事のライター
Masa 30歳・ポーカー歴2ヶ月
転職を機に北海道から上京し、都内のアミューズメントポーカー店舗でポーカーと出会う。

初心者ながら、ポーカーの魅力を知ってから毎日勉強中

ポーカーのコールドコールとは

コールドコールとは

ポーカーで勝率を上げたいなら、プリフロップのコールドコール戦略は避けて通れません。

ここでは、初心者の方でも安心してコールドコールを使いこなせるよう、用語の整理からGTOに基づいたレンジの調整方法まで、徹底的にわかりやすく解説します。

用語の整理(コールドコール/ジャストコール/オーバーコールの違い)

コールドコール(Cold Call)は、プリフロップ(最初に配られた手札の段階)で、誰もまだコールしていない状況から、レイズに対してあなたが初めて「コール」するアクションのことです。

一方、オーバーコール(Overcall)は、レイズがあった後に、すでに誰か一人が「コール」で参加している状態で、さらにあなたが「コール」して相乗りする状況を指します。

「ジャストコール(Just Call)」は単に「コール」全般を指す表現で、コールドコールとオーバーコールを含む広い意味で使われます。

コールドコールが起きやすい典型状況

コールドコールは、一般的にタイトなレンジを持つプレイヤーがオープンした後に発生しやすくなります。

具体的には、UTG(アンダー・ザ・ガン)やMP(ミドル・ポジション)などアーリーポジションのプレイヤーがオープンした際です。

後方にいるCO(カットオフ)やBTN(ボタン)は、有利なポジションからコールレンジを持ちやすくなるため、CCが増えます。

特にBTNはポジションの優位性が非常に高いため、スーテッドコネクター(SC)やミドルペアなどの投機的なハンドで積極的なコールドコールがおすすめです。

スタック深度が深い(150bb~200bbなど)場合も、インプライドオッズ(将来的に大きな役ができたときの追加利益)を求めて、さらに広いレンジでCCが発生しやすくなります。

Chika

コールドコールはなるべくポジションがある時に使うようにしましょう。
フロップ以降でポジションがある場合の方が、相手のアクションを先に見れるのでプレイしやすいです。

ポーカーのコールドコールのメリット

コールドコールのメリット

まずは、コールドコールのメリットについて説明します。

コールドコールをすることのメリットがわからない、という方はここで覚えてしまいましょう。

コールドコールのメリット
  • フロップを安い金額で見れる
  • ハンドが絞りにくい
  • マージナルなハンドで参加しやすい
  • コールに強いレンジを残すことができる

フロップを安い金額で見れる

レイズではなくコールドコールを選択することによって、フロップを安い金額で見る可能性が高まります。

仮に前のプレイヤーがレイズしているところに対してリレイズ(3bet)で参加した場合、ポットの総額が大きくなり、リスクも大きくなってしまいます。

さらに、最初にレイズしたプレイヤーに再びレイズ権が生じるため、さらなるリレイズ(4bet)を受ける可能性があります。

すると、そのような強いアクションに耐えられないハンドではフォールドを余儀なくされ、フロップを見ることさえできなくなるのです。

オープンレイズに対してはコールドコールすることはありますが、3betが入っている状況でBTN以外でコールドコールはしないようにしましょう。

Chika

3betにポジションのないところからコールドコールをする人がいるけど、絶対にしないほうが良いです。

Masa

例えばどんな状況がありますか?

Chika

HJオープンにBTNが3betした状況でSBやBBがコールドコールするという状況を目にします。
SBやBBが3betにコールドコールするレンジはありません

Masa

88のようなミドルポケットやKQsなどのブロードウェイのスートはどうしますか?

Chika

スタックサイズにもよりますが、4betもしくはフォールドしましょう。

ハンドが絞りにくい

コールドコールをすることで、強いハンドなのか弱いハンドなのかを相手に示さずに参加するというメリットもあります。これにより、相手に対して自分のハンドを予測しにくくします。

ただし、これには条件があります。

それは、強いハンドでもレイズせずにコールする場面を作っておくことです。

通常、2枚が配られた時点で強いハンドはリレイズして参加したいですが、「コールドコールのときは弱い」と相手プレイヤーに読み取られてしまうのを防ぐために、強くてレイズしたくても敢えてコールしている頻度を作る必要があります。

Chika

例えば、AAを持っている時に敢えてコールドコールをしてみるなどです。

また、強いハンドによるコールドコールを他プレイヤーに伝えることも重要です。ショーダウンまで行くか、ハンド終了後にショーして、自分が強いハンドでもコールドコールをすることがあると見せるのです。

安い金額でフロップを見たい時だけコールドコールをしていると、自分のハンドが弱いことが読み取られてしまうので、強いハンドを混ぜて翻弄していきましょう。

Masa

どんなシチュエーションでAAなどの強いハンドをコールドコールの中に入れるべきですか?

Chika

AAなどの強いハンドをコールドコールするのはスタックが浅くなってきてからです。
スタックが浅いとプリフロップでレイズをしなくてもターンやリバーでオールインまで行けるからです。

マージナルなハンドで参加しやすい

ここまで、弱いハンドと強いハンドについてコールドコールを取り入れることを述べてきましたが、そのどちらとも言えない、マージナルなハンドでもコールドコールを使うことがあります。

ここでいうマージナルハンドとは、ミドルポケットやローポケット、またスーテッドコネクターなどのハンドを指します。

他のプレーヤーが強いハンドを持っている可能性が高い場合、マージナルなハンドは相対的に弱く見えるかもしれませんが、ボード次第では勝機があります。

相手が強いハンドを持っている時に、自分がさらに強い役を作ることができれば、大きなベット・レイズをしてもコールを貰えるかもしれません。

Chika

MTTではコールするレンジがある程度存在していますが、キャッシュゲームではコールドコールするレンジはほとんど存在しません。これはキャッシュゲームだとフロップが開くとレーキが取られるためです。

コールに強いレンジを残すことができる

マージナルなハンドでしかコールドコールしていないと相手にバレた場合、相手は簡単にレイズを返すことができます。

そこで、コールに強いレンジを残すことによって、相手からのレイズを防いで安い金額でフロップを見に行くことができます。

Chika

一部AAなどのナッツ級ハンドをコールに回すのは、コールレンジに強いハンドを残すためです。
しかし、AAなどの強いハンドをコールレンジに残すのはスタックが浅い時のみです。

ポーカーのコールドコールのデメリット

コールドコールのデメリット

コールドコールにはデメリットも存在します。ここからは、コールドコールのデメリットについて説明していきます。

コールドコールのデメリット
  • 勝率が落ちる
  • レイズにコールできないことが多い
  • フロップで降ろされることが多い
  • リスペクトがなくなる

勝率が落ちる

基本的にポーカーは、レイズで参加した人がイニシアチブを握れるゲームです。

イニシアチブを握れた方がゲームを有利に進めることができます。

相手のレイズに対してリレイズせずコールで止めている時点で、自分の手札が相手よりも劣っていることを示すことになります。

仮にフロップでワンペアができたとしても、相手はそれよりも強いワンペアを持っている可能性が常に存在します。

その状況により、大きく相手から賭け金を釣り上げられた場合、非常に難しい判断を強いられます。

自分の役があまり強くないとフォールドしたくなりますし、覚悟を決めてコールしても本当に強い役を相手が持っていれば大きく損失を出すことになります。

また、コールドコールをしたあと、他プレイヤーも参加してマルチウェイになるような場面も多く見られます。そうなると、ハンドの勝率は必然的に下がります。

参加しているプレイヤーは少ない方が勝率が高く、多い方が勝率が下がります。

コールドコールはマルチウェイを招きやすく、勝率を下げる傾向もあるのです。

Chika

マルチウェイでのアクションの選択は非常に難しいため、勉強が必要です。

Masa

マルチウェイだと普通よりも慎重にプレーするべきなんですね。

Chika

そもそも頻繁にマルチウェイになることがおかしいんですけどね、、、

Masa

ポーカーが上手い人こそレイズが増えるので、ヘッズアップになることが多いです。

レイズにコールできないことが多い

コールドコールを取り入れて幅広く参加していれば、アクションを後ろに控えているプレイヤーから大きくレイズをされるようなシチュエーションが生じます。

強いハンドでコールドコールをしている場合であれば最高ですが、ほとんどの場合はマージナルハンドでコールドコールしているでしょう。

そうなると、後ろからのレイズに耐えられず結局フロップを見れずにチップを失う結果になってしまうのです。

Chika

コールドコールをするのはなるべくポジションのあるBTNか、最後にアクションするBBで行うと良いでしょう。

フロップで降ろされることが多い

コールドコールによりフロップへ進むことができても、フォールドすべき場面が多くなりがちです。

フロップで明らかに強い役ができたとき、もしくはできそうなとき以外では、まずフォールドを強いられます。

強い役ができそうでもあまり高額なベットをされれば、期待値が悪くなりフォールドすべき状況になります。

プリフロップでハンドの強さを主張していたプレイヤーからの大きいベットに対しては抵抗しにくいことはもちろん、マルチウェイで他プレイヤーからチェックレイズを受けたりしたらほとんどフォールドになってしまいます。

Chika

フロップを見たいがために、高額のベットにコールしてしまいフロップで滑って相手からのCBにフォールドするというのは典型的な初心者のチップの減らし方です。

リスペクトがなくなる

広いレンジでのコールドコールは、GTO的に適切なアクションではないのであまりに高頻度でコールドコールをしてしまうと、周囲のプレイヤーからリスペクトがなくなります。

リスペクトがなくなってしまうと、例えブラフしても疑われてしまいキャッチされてしまう頻度が増え結果的にマイナスに運ぶ可能性が高いです。

コールドコールは、高頻度で使うのではなくテーブルのレベル感や状況によって使い分けるようにしましょう。

Chika

結論を言うと、初心者はコールドコールはするな!です。
初心者の方はコールドコールをしてしまいがちなので、特にアウトオブポジションの時はコールドコールに気をつけましょう。

スクイーズのリスクとマルチウェイ化の不利

コールドコールには、実は大きなリスクも潜んでいます。

最大のデメリットは、後ろのプレイヤーにスクイーズ(3ベット)を誘発しやすい点です。

スクイーズをされると、コールしたほとんどのハンドをフォールドせざるを得なくなり、最初にコールしたチップが無駄になってしまいます。

これはEV(期待値)を大きく下げてしまうので、十分な注意が必要です。

また、コールすることでポットがマルチウェイ(3人以上の参加)になり、あなたのハンドの価値が大きく下がってしまうのもデメリットです。

特に、セットやドローを狙う投機的なハンドは、人数が増えるとドミネイト(強いハンドに支配されること)されやすくなるのです。

リスクを最小限に抑えるためにも、以下の3点を確認してからコールすることを試してみてはいかがでしょうか。

  • ブロッカーの有無: 相手の3ベットをけん制する強いカード(ブロッカー)を持っているか。
  • SPR(Stack-to-Pot Ratio): スタックとポットの比率が、ポストフロップ(フロップ以降)で不利にならないか。
  • カバレッジ: 後ろにいるプレイヤーのスタックに自分がカバーされていないか(オールインされたときに自分が降りる状況になりやすいか)。

ポーカーでコールドコールを活用するとき

コールドコールを活用するとき

ここからは、コールドコールを活用するときについて詳しく解説します。

コールドコールを活用するとき
  • アクションを控えている相手がレイズを多用するとき
  • 後ろにショートスタックがいる時
  • フロップを見たいとき
  • 相手に降りてほしくないとき
  • 自分がインポジションのとき
  • 相手のレベルが低いとき

アクションを控えている相手がレイズを多用するとき

ひとつわかりやすいのは、強いハンドでのコールドコールです。

後にアクションを控えているプレイヤーが頻繁にレイズするようなアグレッションの高い人だった場合、トラップとして強いハンドでのコールドコールを取り入れましょう。

多くの場合、そこまで強くないハンドでコールドコールしているので、フォールドさせるためにレイズをしてくるプレイヤーもいます。それを狙ってのコールドコールは有効です。

Chika

逆にマージナルハンドの場合は、後ろに頻繁にレイズする人がいる時はフォールドを多めにすると良いでしょう。

後ろにショートスタックがいる時

特にMTT(トーナメント)の場合、ショートスタックになるとプリフロップでオールインすることが多くなります。

そのため、自分が強いハンド(AAやKK)の時に敢えてコールドコールすることで、後ろのショートからのオールインを狙いましょう。

またその際、オリジナルレイザーがスクイーズ目的でオールインしてくれることもあるので、大きくチップを増やすきっかけとなります。

Chika

トーナメントの中盤から終盤にかけて、スクイーズによるチップの影響が大きい時にトラップハンドとして使うと良いです。
終盤はチップ一枚の価値が高くなり、フォールドエクイティを実現しやすいためスクイーズする頻度も上がります。

フロップを見たいとき

今はまだ微妙なハンドでもフロップを見てから考えたいという時にコールドコールが使えます。

また、ある程度経験を積んできたら、相手プレイヤーの特徴やアクションからフロップを見てからの方がうまく立ち回れるようなこともあります。

そうやって相手から長期的にチップを多く得られると思うようなときでもフロップを見にいく方が利益的と考えられます。

Chika

特にBTNの時(ポジションがある時)にコールドコールを活用すると良いでしょう。
もしコールかレイズかを迷った場合は、GTO Wizardでそのシチュエーションを解析するのもおすすめです

Masa

なるべくポジションが良い時だけにしたほうが良いんですね。

Chika

MTTはアンティがあり、レーキがない分コールドコールして参加することが肯定されます。

相手に降りてほしくないとき

レイズすると相手を降ろしてしまって逆に機会損失になるようなとき、コールドコールが有効です。

例えば、敢えて強いハンドでコールドコールしておくと、先にレイズした相手は自分のハンドの方が強いと錯覚し、より多くのチップを引き出すことができます。

Chika

これは相手プレーヤーの特徴を掴んでからやるべきです。
相手が何もない時にブラフをしてくれないプレイヤーだったら、コールをしてもチップを引き出せないです。

自分がインポジションのとき

自分がインポジションのときはコールドコールするレンジが広がります。

フロップ以降で相手が先にアクションをするため、相手のアクションによって自分のアクションを決めることができるためです。

強い役が出来なかったとしてもインポジションであれば、アウトオブポジションにいる時よりも比較的ブラフをしやすいです。

Chika

相手がバリューなのかブラフなのかわかりやすいプレイヤーの時はBTNで全てのハンドで参加します。
バリューなら降りれば良いし、ブラフならフロートするかコールすれば良いです。

相手のレベルが低いとき

相手のレベルが低い時はコールドコールをして、ポストフロップを戦うことでエッジを出せる可能性があります。

強い役を持っていたらベット、役が何もなかったらチェックといったわかりやすいプレイヤーが相手の場合は、自分の役の強さに関係なくプレイができるため、コールドコールが利益的になります。

Chika

なるべくフィッシュとヘッズアップをプレイできるようにしましょう。
それが一番勝つ方法です。

コールドコール後のポストフロップ基本指針

コールドコール後のポストフロップ(フロップ以降)は、常にポジションの不利を背負いますので、受け身の戦略が基本となります。

チェック/コールやチェック/レイズを混ぜる混合戦略が非常に重要です。

ボードテクスチャ別の方針】

  • ドライボード(A72など): ポットを小さく保ち、レンジの上端以外はチェック/コール中心で対応するのがおすすめです。
  • ウェットボード(JT9など): レンジがキャップ(上限がある)されているため、強いドローやセットができたときだけ、少頻度でチェック/レイズを混ぜてバランスを取りましょう。
  • ペアボード(KK5など): トップレンジの価値が低いため、広めのレンジでチェック/コールし、相手のミスを待つ戦略が有効です。
  • レンジの扱い: 上端(TPTK+: トップペア・トップキッカー以上の強い手)はチェックコール、または稀にチェックレイズ、ミドルペアやドロー系はチェックコール頻度が高くなります。

ブラインドディフェンスでのコールドコール

BB(ビッグブラインド)は既に1BBを支払っているため、最もコールしやすいポジションです。

BBのコールドコールは、ポジション不利をポットオッズの良さでカバーする戦略だと覚えておくと便利です。

SB(スモールブラインド)は、後ろにBBからのスクイーズが控えているため、CCレンジは極めてタイトに絞る必要があります。

  • 分担方針: A-AやK-Kなどの最強ハンドは3ベット、ミドルペアやスーテッドコネクターはCC(実現勝率を重視)と、レンジはポーラライズ(両極端)します。
  • レンジ調整: マルチウェイ想定の場合、ドミネーションされにくい、ナッツに近いドローを狙えるハンド(例:87sなど)を優先してコールするように調整しましょう。

リンパーがいる場面の対応(アイソレート対策)

リンパーがいる状況でのコールドコールは、相手が降りてくれる見込み(フォールドエクイティ)が低下し、マルチウェイになるリスクが高まります。

  • 判断手順: 「オープン+リンプ」「複数リンプ」のいずれに対しても、まずポジションの優位性と、後方プレイヤーからのスクイーズリスクを評価してください。
  • ポジション価値: ポジションの優位性が低下しますので、CCレンジはタイトに絞るのが原則です。これは効率的に稼ぐための基本戦略です。
  • 初心者向けNG例: ポジションが悪く、フロップでのヒットが不安定でドミネイトされやすいA-xオフスートのようなハンドでCCするのは避けましょう。ローペアやSCなど、明確なインプライドオッズが見込めるハンドに限定することをおすすめします。

ポーカーでコールドコールに関するプレイヤーの考え

コールドコールについて、ポーカー歴の長い筆者の考えをお伝えします。

コールドコールに関する私自身の考えは、以下の3点にまとめています。

コールドコールに対する考え
  • コールドコールは他プレイヤーのスキルレベルを把握してから
  • エンジョイのためのコールドコール
  • 直感で絡みそうだなと考えているコールドコール

多くのプロやアマチュアプレイヤー、それぞれコールドコールに関する考え方は違うと思いますが、私は「安定型のアクション」だと考えています。

ポーカーの中ではマイナーなアクションとして知られていますが、堅実かつ安定的にゲームを進めていく中では最も重要になるアクションで、使い方次第で損失を大きく減らせます。

ここからは、上記の3点について、私自身の考えをまとめてみます。

コールドコールは他プレイヤーのスキルレベルを把握してから

同卓しているプレイヤーのスキルレベルやアクションの特徴を押さえてからコールドコールを取り入れることを検討するのが良いと筆者は考えています。

レベルの高いプレイヤーに対しては、定石から外したアクションを取り、トラップにかけるのが有効ですし、ポットを抑えてリスクを抑えることも有効と考えられます。

レベルが低いプレイヤーに対してはフロップ以降でプレッシャーをかけることもできます。

Chika

ちなみに、圧倒的にレベルの高いプレイヤーに対しては、逆にマルチウェイに持ち込むことでスキル差を減らすことができます。

Masa

テーブルに座ったらまずはプレーヤーのレベル分けをすると教わりました。

Chika

そうです。
レベル分けをすることによって効果的にエクスプロイトすることができます。

エンジョイのためのコールドコール

ポーカーにおいて、強い役を作れたときはとても楽しい瞬間です。くじ引きを楽しむ目的でたくさん参加するのもコールドコールの使い方だと思います。

例えば、ロイヤルフラッシュやフォーカードなどの強い役を手に入れると、同卓者たちに見せて盛り上がること間違いなしです。

ポーカーには運の要素も含まれていますので、くじ引きを楽しむ目的でたくさんのゲームに参加することも、ポーカーの醍醐味の一つです。予測不可能な展開や意外な勝利を手に入れることもまた楽しみ方の1つかと思います。

Chika

後学のために、コールした理由を聞いてみるのも成長につながるかもしれません。

Masa

ポーカーをただ楽しんでいる人はプレーが確実に偏っているため、よく観察してみましょう。

直感で絡みそうだなと考えているコールドコール

コールドコールに関するプレイヤーの考えとして、「直感で絡みそうだなと考えているコールドコール」も挙げられます。

例えば、89スーテッドや45スーテッドなど絡むとストレートやフラッシュなどの強い役に変わるハンドは、直感で絡むかも!と感じる人も少なくありません。

他にも、良いハンドがあまり来ず参加したら絡むのではないか、というやや暇つぶしのような考えの場合もあります。

Chika

どちらにしてもコールドコールは期待値の高い戦略ではないので、極力しないようにしましょう。

Masa

いわゆる”アミュおじ”に多いです。

GTO視点とエクスプロイト視点の使い分け

コールドコール戦略を最適化するには、GTO(ゲーム理論最適解)視点とエクスプロイト(相手の傾向を利用する)視点の両立が不可欠です。

  • GTO視点: ソルバー(計算ツール)が示すレンジ割合(頻度)を基準とします。これは、相手が完璧なプレイをしてきた場合の「最低限の防衛線」だと認識しておきましょう。
  • エクスプロイト視点: 相手の傾向によってGTO基準を調整します。例えば、相手が過剰にCB(コンティニュエーションベット)してくる場合は、こちらのCCレンジを広げ、フロップでチェック/レイズを増やすのが非常に有効です。

GTOは「レンジ全体のバランス」を重視し、エクスプロイトは「相手のミスから最大限の利益」を得ることを前提とします。両方の視点を持つことが、稼ぎやすいプレイヤーへの一歩です。

ポーカーでコールドコールをするハンドレンジ

ポーカーでコールドコールをするハンドレンジ

ポーカーにおいて、コールドコールをするハンドは少ないと説明しましたが、実際にどのくらいのハンドがコールドコールに回るのかについて、GTOWizardを使って紹介していきます。

コールドコールをするハンドレンジについて知りたい人はぜひ参考にしてみましょう。

表の見方(範囲%・略号・前提条件)

ポーカーのハンドレンジ表は、特定のポジションや状況におけるプレイすべきハンドの組み合わせ(コンボ)を示しています。

略号意味
sSuited(スーツが同じ)
oOffsuit(スーツが異なる)
+そのハンドから上の全てのハンド(例:JJ+はJJ、QQ、KK、AA)

前提条件: ほとんどのレンジ表は、以下のような一般的な条件を想定しています。

  • ブラインド: 100BB(ビッグブラインド)
  • コンボ数: 1つのハンドの組み合わせの数(例:AAsは6コンボ、AKsは4コンボ)
  • アーンティ/レイク: 標準的なキャッシュゲームまたはMTTの初期〜中期を想定。

スタック深度別の調整(50bb/200bb)

コールドコールレンジは、SPR(Stack-to-Pot Ratio: スタックとポットの比率)に応じて大きく調整することが大切です。

  • 浅いスタック(50bb):SPR小
    • 調整: トップペアやオーバーペアといったヒッした際の価値が高いハンドにレンジを絞りましょう。インプライドオッズ(将来的な利益)の価値が低いため、ドロー系やスーテッドコネクター(SC)のコール頻度は下げるのがおすすめです。
  • 深いスタック(200bb):SPR大
    • 調整: ドロー系やスーテッドコネクター(例: 87s, T9s)のCC頻度を大幅に広げます。ミドルペア(例: 88, 99)もセットを引いた際にスタック全体を獲得できる可能性があるため、積極的にCCしやすくなります。

マルチウェイ想定のレンジ微調整

コールドコールによりマルチウェイ(3人以上参加)になる可能性が高い場合、必要なエクイティ(勝率)の閾値が単なるヘッズアップ(2人)よりも高くなります。

■指針■

  • トップレンジ偏重・ドロー質重視: ポジションが悪い場合、ドミネーション(上位ハンドに支配されること)されにくい、ナッツドロー(最強の手役のドロー)になる可能性のあるハンドを優先します。例えば、スーテッドコネクター(例: JTs)や、セットバリューのあるローペアが良いでしょう。
  • エクイティ閾値: 同卓人数増に伴い、コールに必要な最低勝率の閾値は上昇します。トップレンジ偏重にし、フロップ以降で迷わない強いハンドでの参加を心がけましょう。

スクイーズ対策:コール/4ベット/フォールド分岐

自分がコールドコールを宣言した後、後方プレイヤーが3ベット(スクイーズ)を仕掛けてきた場合の対処法を整理しておくと安心です。

アクション分岐基準の要素最低防衛頻度(目安)
フォールド投機的で弱いハンド
コール実現勝率が高く、ブロッカーがないハンド(TT, AQsなど)30%〜40%程度
4ベットバリューハンド(AA, KK, AKs)またはブラフハンド(A5s, KTsなど)

分岐基準: ブロッカーの有無(相手の3ベットレンジのトップに対するブロッカー)、実現勝率(コール後のポストフロップでの勝ちやすさ)、ポジション(後方のプレイヤーが残っているか)で判断し、レンジをポーラライズ(両極端に分ける)します。

ポーカーでコールドコールをするハンドレンジ
  • キャッシュゲーム,8max,100bb(UTGオープン)
  • キャッシュゲーム,8max,100bb(COオープン)
  • MTT,8max,100bb(UTGオープン)
  • MTT,8max,100bb(COオープン)
  • キャッシュゲーム,8max,100bb(UTGオープン,CO3bet)
  • MTT,8max,100bb(UTGオープン,CO3bet)

キャッシュゲーム,8max,100bb(UTGオープン)

キャッシュゲームでUTGがオープンした時のBTNとSBのハンドレンジを見ていきましょう。

btnハンドレンジ(UTGオープン)
SBハンドレンジ(utgオープン)

左がBTN、右がSBのハンドレンジになります。

これを見てみるとBTNの方がコールドコールをするハンドが多くなっています

後で紹介しますが、MTTと比べると圧倒的にコールドコールのレンジが狭くなっていることがわかります。

キャッシュゲーム,8max,100bb(COオープン)

次にキャッシュゲームでCOがオープンした時のBTNとSBのハンドレンジを見ていきましょう。

coオープンBTNレンジ
sbハンドレンジ(coオープン)

左がBTN、右がSBのハンドレンジになります。

COのオープンはUTGよりも広くなっているので、ハンド全体のコール以上のレンジが広くなっています。

コールドコールをするレンジはBTNの方が広くSBの方が狭くなっています。

MTT,8max,100bb(UTGオープン)

次にMTTのUTGオープンに対するBTNとSBのハンドレンジを説明していきます。

MTT,8max,100bb(UTGオープン)btn
MTT,8max,100bb(UTGオープン)sb

左がBTN、右がSBのハンドレンジになります。

BTNもSBもキャッシュゲームと比べてもコールドコールをするレンジが非常に広くなっています。

MTTではアンティがあり、レーキがないため広いレンジでコールドコールするレンジ構成になっています。

MTT,8max,100bb(COオープン)

次にCOがオープンした時のハンドレンジを解説します。

MTT,8max,100bb(COオープン)btn
MTT,8max,100bb(COオープン)sb

左がBTN、右がSBのハンドレンジです。

COのオープンレンジが非常に広くなっているため、BTNとSBのハンドレンジも非常に広くなっています。

しかし、BTNよりもSBの方が広いハンドでレイズを返して、BTNはSBよりもコールドコールをするレンジが広くなっています。

キャッシュゲーム,8max,100bb(UTGオープン,CO3bet)

キャッシュゲームでの3betされた状態でのBTNとSBのハンドレンジを見ていきましょう。

キャッシュゲーム,8max,100bb(UTGオープン,CO3bet)btn
キャッシュゲーム,8max,100bb(UTGオープン,CO3bet)sb

左がBTN、右がSBのハンドレンジになります。

キャッシュゲームになると、BTNもSBも3betに対してコールドコールするハンドがなくなります。

オープンしたポジションによってハンドレンジは若干異なりますが、それでもコールドコールするハンドはないです。

MTT,8max,100bb(UTGオープン,CO3bet)

MTTの3betされた状態でのBTNとSBのハンドレンジを見ていきましょう。

MTT,8max,100bb(UTGオープン,CO3bet)btn
MTT,8max,100bb(UTGオープン,CO3bet)sb

左がBTN、右がSBのハンドレンジになります。

UTGのオープンに3betが入った時点でCOのハンドレンジは非常に強くなっています。

BTNは一部コールドコールレンジがありますが、SBにはコールドコールのレンジはなく、フォールドかレイズ・オールインになっています。

Chika

この章で紹介したコールドコールを含むハンドレンジは一例でしかありません。
GTO Wizardを使ってもっと勉強したい、という方は「GTO Wizard登録方法」の記事からGTO Wizardを使ってみてください。

ポーカーのコールドコールに関するQ&A

コールドコールに関するQ&A

この章では、よくあるコールドコールに関する質問に答えていきます。

コールドコールに関するわからないことを解決していきましょう。

コールドコールに関するQ&A
  • コールドコールを多用する相手に対してどのように対処するべきですか
  • ポジションによってコールドコールするかどうかは変わりますか
  • コールドコールの具体的なシチュエーションはなんですか
  • コールドコールの「ac6」とは何ですか?
  • ポーカーのジャストコールとは?
  • ポーカーで横コールとは何ですか?
  • ポーカーで「スーテッド」とは何ですか?

コールドコールを多用する相手に対してどのように対処するべきですか

コールドコールを多用するプレーヤーがコールドコールをしたときには基本的に強いハンドを持っていることは少ないです。

スーテッドや下のポケットなどが出てくることが多いため、基本的にCBを打って相手を降ろしてしまいましょう。

相手が降りない場合は、ヒットしているか、何かしらのメイドハンドがあることが多いです。

Chika

メイドハンドがある場合はリバーまでは絶対についてくるので自分が強いハンドの時はターンまでにポットを大きくしましょう。

Masa

ターンやリバーで引かれることもあるので最初から大きいベットを使ってしまいます。

Chika

引かれる可能性はコンボドローで50%ほどです。
引かれないことの方が多いため、オッズの合わないコールをさせることで期待値の高いプレイができるようになりましょう。

ポジションによってコールドコールするかどうかは変わりますか

コールドコールをする際には、ポジションが良い方が推奨されます。

相手のアクションを見てから自分のアクションを決められるため、ブラフがしやすいことも理由の一つです。

Chika

特にフィッシュを相手にするときはポジションが良い場合コールドコールで参加する割合を増やすべきです。

コールドコールの具体的なシチュエーションはなんですか

MTT,8maxのエフェクティブスタック20bbの状況とします。

この時、COのオープンに対してBTNのAAやKKはコールドコールすることになっています。

これは20bbでスタックが浅く、オールインが近いためターンやリバーでオールインすることができるためです。

また、他のコールするAxやKxスートのハンドを守るためでもあります。

コールドコール20bb
Chika

コールドコールをうまく使っていきましょう。

コールドコールの「ac6」とは何ですか?

これはAC6(アーマードコア6)に登場するコールドコールというキャラクターのことです。

一見ハンドレンジの文字列のようですが、ポーカーとは関係がありません。

ポーカーのジャストコールとは?

ポーカー(テキサスホールデム)でのジャストコールとは、レイズできる状態でコールを選択することです。

別名で「フラットコール」とも呼ばれます。

レイズでなくあえてコールをする理由は「自分のハンドが強いことを、他のプレイヤーに悟らせないため」です。

強いハンドがあってもジャストコールを用いる場面は「とりあえず様子を見る」という場面です。

逆にハンドの強さに完全な自信がなく、ドロー(引き分け)が怖い場合は、相手をフォールドさせて(ゲームから降ろさせて)勝つために、あえてレイズをすることもあります。

ポーカーで横コールとは何ですか?

ポーカー(テキサスホールデム)の横コールとは、プリフロップでレイズをせずにコールで参加することです。

一番最初のラウンドであるプリフロップではレイズをするケースが多いものの、コールを選択することでこのように呼ばれます。

レイズとコールの違いは何ですか?

コールとは、前のプレイヤーと同じ額のチップをベットすることです。

レイズとは、前のプレイヤーのベット額をさらに増やすことです。

つまり、コールとレイズの違いは「前のプレイヤーのベット額に上乗せするかしないか」です。

レイズにはミニマムレイズという「レイズをするために最小限必要な金額」があります。

その金額は「前のプレイヤーのベット額+前のレイズで上乗せされた金額」です。

ポーカーで「スーテッド」とは何ですか?

ポーカーのスーテッドとは「2枚のカードが同じ柄であること」です。

柄が異なる組み合わせは「アンスーテッド」もしくは「オフスート」と呼ばれます。

コールドコールは悪手ですか?

コールドコールは悪手ではありませんが、悪手といわれることもあります。

その理由は「コールドコールをするとフロップ以降に進むプレイヤーが多くなり、運要素が強くなる」ためです。

プリフロップで相手のレイズに対して自分がフォールドすれば、自分はフロップ以降に進む必要がありません。

また、自分がリレイズすれば自分以降のプレイヤーがフォールドする可能性があり、フロップ以降に進む人数が減る可能性があります。

レイズに対してコールドするというのは「フロップ以降に進む人間を一番多くする選択肢」であるため、悪手であると言われることもあります。

ただ、これはあくまで「運要素が強くなる」「GTOで事前に研究したパターンに持ち込む難易度が上がる」というだけであり、中上級者にとっては必ずしも悪手にはなりません。

【参考】日本人は何故、ポーカーでコールドコールやリンプは悪手って発想が強いのでしょうか? |Yahoo!知恵袋

コールド4ベットとは?いつ使う?

自分がまだポットに参加していない状態で、オープンレイズ→3ベットに対して行う初めての4ベットのことです。

いつ使う?

  • 相手の強い手のブロッカー(例:AK、AQ)を持っている時
  • 相手を降ろせる期待(フォールドエクイティ)が高い時

キャッシュゲームでは広めに、MTT終盤ではICMを考慮してタイトに使うのが基本です。

オーバーコールはいつ有効?

オーバーコール(既に誰かがコールしている状況でのコール)は、既存のコーラーがポットにいるため、インプライドオッズ(セットやナッツドロー完成時の大きな利益)を狙いやすくなる場合に有効です。

ICM下(終盤)のコールドコール判断は?

ICM下、つまりトーナメント終盤ではチップの価値が賞金に直結するため、コールドコールの判断は慎重になります。

バブル付近やファイナルテーブル近くでは、リスク回避のためレンジを極端にタイトにするのが基本です。

微妙なポットオッズのコールは避け、セットやナッツドローなど勝ったときの利益が大きいハンドに限定してコールすることが重要です。

ポットオッズと必要勝率のかんたん計算

ポットオッズは、「コールするために必要な額」と「ポットの総額」から、長期的にコールが利益的であるために必要な最低勝率(損益分岐点)を導き出す計算ツールです。

初心者の方でも、この計算を覚えておくと非常に便利です。

■必要勝率の計算式■

必要勝率 (%) =コール額 / (ポット総額コール額)× 100

■代表サイズ別の必要勝率早見表■

相手のベットサイズ (ポットに対する割合)必要勝率
1/2 ポットベット25.0%
ポットベット33.3%
2倍 ポットベット40.0%

役完成時に相手のスタックからさらにチップを獲得できる見込み(インプライドオッズ)を加味することで、計算上の必要勝率より低い勝率でもコールする判断ができます。

【まとめ】ポーカーのコールドコールとは

【まとめ】コールドコールとは

この記事では、テキサスホールデムポーカーにおけるコールドコール(Cold Call)のメリットとデメリットについてご紹介しました。

コールドコールは、プリフロップで他のプレイヤーのレイズに対してコールして参加するアクションです。

一般的には悪手とされていますが、上手く活用することで利益を上げるプレイヤーも存在します。

コールドコールのメリットには、安いコストでフロップを見ることができ、ハンドの価値を判断しやすくなる点、マージナルなハンドで参加しやすい点が挙げられます。

また、相手に自分のハンドを読ませずにプレイできる利点もあります。

一方、デメリットとして、勝率が下がる可能性があること、後ろからのレイズに対処できないこと、フロップでフォールドする場面が多くなることがあります。

コールドコールを活用する際には、相手のプレースタイルやハンドの強さを考慮し、適切なタイミングで使用することが重要です。

特に、アグレッションの高い相手に対抗する際や、フロップを見たいとき、相手に降りてほしくない場面で有効です。

どのような場面でコールドコールを選択すべきか、さらに知りたい場合は、GTO Wizardを用いて勉強することもおすすめです。

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