SPRとは?計算方法と活用方法を解説!

本記事はこんな疑問や悩みを持つ方におすすめ!
  • SPRを知らない
  • SPRについて調べたことがあるが、説明が難しくて理解していない
  • SPRとオッズやエフェクティブスタックとの違いがわからない

この記事に興味を持っていただいた方には、ライブポーカーや配信の解説で「SPR的に」や「SPR1を切ったから」などの言葉を耳にしたことがある人もいるのではないでしょうか。

この記事では、「SPR」の定義から使い方を解説します。

計算式も登場しますが、シンプルに「スタックがポットの何倍あるか」を式にしているだけですので、身構えず、お気軽に読んでいただければと思います。

何より、SPRという概念をプレー中にどう使うのかを知っておくことが大切ですので、使い方に関する解説にご注目ください。

SPRとは

SPRとは
SPRとは
  • SPRとは、「エフェクティブスタックがポットの何倍あるか」

SPR(Stack-to-Pot Ratio)とは、エフェクティブスタックとポットのサイズの比率を表しています。

言い換えると、「エフェクティブスタックがポットの何倍あるか」の数値です。

SPRは、相手のオールインに対してコールすべきか(しなくてはいけないか)を判断したり、どんなハンドで参加するかを決める指標として役立てることができます。

SPRとは

ここで、エフェクティブスタックをおさらいしておきましょう。

エフェクティブスタックとは、ハンドに参加中の各プレイヤーたち(アクティブプレイヤー)が持つスタックの中で最小のものを指します。

これは、その回で失う可能性のある最大チップ額を表します。

たとえば、プレイヤーAのスタックが100点、プレイヤーBのスタックが50点をそれぞれ持って参加している場合、50点がエフェクティブスタックということになります。

AさんもBさんも最大で失うチップ額は50点までだからです。

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ポットと自分のスタックだけでなく、相手のスタックも判断材料になるので考えることが増えますね

SPRの計算方法

SPRの計算方法
SPRの計算方法
  • SPR = エフェクティブスタック ÷ ポット

SPRの計算式は、「エフェクティブスタックがポットの何倍あるか」ですので、

SPR = エフェクティブスタック ÷ ポット

で表すことができます。

たとえば、エフェクティブスタックが100点のときポットに100点あるなら

SPR = エフェクティブスタック ÷ ポット = 100 ÷ 100 = 1

ということでSPR=1になります。

もし、エフェクティブスタックが400点のときポットに200点あるなら

SPR = 400 ÷ 200 = 2

でSPR=2です。

有名なのはSPR=1を下回った状況(SPR<1)で、このときには負けてそうでもフォールドの余地がないとされる場合があります。

SPR=1のとき、スタックとポットが同じなので、オールインをつきつけられたのオッズは3.0、必要勝率は約33%という状況になります。

つまり、3回に1回以上勝てる強さがあれば、コールすべきなのです。

SPR1以下のフロップにおいて、フラッシュドローやストレートドローになった場合のオールイン要求にはコールすべきですし、弱いワンペアだったとしても相手のブラフ頻度も加味して降りてはいけない、という判断になることが多いです。

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オッズと似ている考え方でSPRも扱うのでややこしくなると思います。
SPRはあくまでもエフェクティブスタックがポットの何倍あるかの数値であり、オッズは勝率を用いた計算結果です。
どちらもコールなどのアクションを判断する指標として使えますが、定義は別物です。

SPRを使った考え方

SPRを使った考え方
  • SPRが高いときに考えること
  • SPRが低いときに考えること

SPRが高いときに考えること

SPRが高い場合、つまりスタックがポット10倍以上あるような場合、ブラフやセミブラフを活用しやすいです。

相手が今のポットを諦めても十分な量のスタックがあるのであれば、フォールドを選択しやすい傾向があります。

プリフロップでそこまで強くないハンドでの参加もしやすいです。

ローポケット(66以下のペア)や、スーテッドコネクター(89sなど)が3カードやストレート、フラッシュなど強い役を引いた時に、たくさんチップを獲得できる可能性があるからです。

引けなかった時でも、SPRが低いときよりもブラフで降ろせる可能性が高まっています。

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フロップでフラッシュドローなどのモンスタードローができたときは、相手のベットにコールしてもいいですし、チェックレイズでセミブラフしてもいいですので、SPRが高い方が選択の幅が広がります。

SPRが低いときに考えること

逆に、SPRが低い場合、つまりスタックがポットの10倍もない場合は逆のことが言え、アクションは制限されてしまいます。

スタックがポットに対してコミットしてしまうからです。

コミットとは、たとえばフロップでオールインされたとき、勝率が低いとわかっていても、期待値的にフォールドを選択できないようなことを言います。

たとえば、フロップ時点でポットが1000点、エフェクティブスタックが200点で、SPRが0.2のような低い状態だと、期待値的には15%ほどの勝率があればオールインを余儀なくされます。

逆に、先にベットやオールインを試みる場合、SPRが低いと降ろせなくなるのでブラフの意味がありません。

ですので、SPRが低い時にオールインする場合は基本的にバリュー目的が推奨されます。

SPRが低い状況で参加し、フロップで相手にベットされてフォールドするようなハンドでは戦ってはいけません。

SPRが低い場合には、ハンドレンジを絞ってプレーすることがコツです。

上記は負けている想定ですが、SPRが低い場合のトップペアやオーバーペアなど強いハンドは、価値が高いとされており、バリューを最大限にとれるチャンスとなります。

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コミットを日本語にするなら、「アクションを”約束”されてしまった状況」になります。

SPRに関するよくある質問

SPRに関するよくある質問
SPRが低いときに考えること
  • 相手のSPRは見るべきですか?
  • エフェクティブスタックとは何ですか?
  • SPRがいくつになったらオールインを意識しますか?

SPRについてよくある質問に答えていきます。

相手のSPRは見るべきですか?

はい、見るべきです。

相手のSPRを見ておくことで相手の行動を予測することができます。

相手のSPRが低い場合、ハンドを絞ってより慎重なプレーをしてくると予測できますし、逆に高いSPRの場合はハンドを広くよりアグレッシブにプレーしてくると予測できます。

エフェクティブスタックとは何ですか?

エフェクティブスタックとは、フォールドしていないプレイヤーのもつスタックの中で、最も小さいスタックを表します。

アクション中のプレイヤーが最大で失う可能性のあるチップ数を表します。

たとえば、プレイヤーAが100点、プレイヤーBが50点のスタックを持っている場合、プレイヤーBの50点がエフェクティブスタックということになります。

SPRがいくつになったらオールインを意識しますか?

ポットサイズに対して非常に小さいスタックを持っている場合、オールインを検討することが多いです。

一般的にはSPR1以下の場合です。

SPR1の時点では、ポットサイズとスタック量が同じ状況ということです。

このとき、オールインになったとすると、勝率33.3%以上でのコールが期待値プラスです。

SPR1を切ると、それ以降のアクションで柔軟にプレーできなくなりますし、SPR1以下の状況で刻んでベットするよりも、ポットと同じサイズでオールインをした方が期待値がプラスになります。

また、オールインはできれば相手より先にした方が得です。

現状こちら側が負けているハンドでも、こちらのオールインに相手がフォールドすることでポットを獲得できる可能性があるからです。

もちろん、相手のプレイスタイルや状況などによって変わることがあります。

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コミットを日本語にするなら、「アクションを”約束”されてしまった状況」になります。

【まとめ】SPRについて

【まとめ】SPRについて

SPR(Stack-to-Pot Ratio)は、状況を把握する上で重要な概念です。

ハンド中のスタックとポットのサイズから、合理的なアクションを考えることに使います。

SPRが高い場合、ブラフやバリューベットを活用するチャンスが増えますし、投機的なハンドで参加しやすく、幅広いアクションになることが見込まれます。

一方、SPRが低い場合はコミットしてしまう場面が多くなり、ハンドや戦略が限られるので、できることが少ないです。

以上のような特徴から、SPRを考慮することで、相手の行動を予測する手助けにもなります。

一般的には、SPRが1以下の場合にオールインを検討することが多いですが、状況や相手のプレースタイルによって適切な戦略は変わることもあります。

世の中のポーカープロはこれらの計算を瞬時に暗算したり、感覚的に状況を把握しています。

コツコツ練習することで必ずできるようになるので頑張りましょう。