ポーカーのストラドルって何？｜メリットや対処法について詳しく解説

ポーカーでキャッシュゲームをプレイしている時にストラドル、という言葉を聞いたことはありませんか？

ストラドルを知っているけど、実際に使ったことがないという人も多い印象です。

そこで本記事では、ストラドルのメリット・デメリットやストラドルが入った際の対処法について解説していきます。

海外でキャッシュゲームをプレイしている際にストラドルが入っても、正しくプレイできるようにしましょう。

ポーカーのストラドルとは？

ストラドルとは、SB、BBと同様のカードが配られる前にする、ブラインドベットのことです。

ストラドルをしたプレイヤーはプリフロップで最後にアクションをすることができます。

ストラドルをすることのできるプレイヤーはハウスによって異なりますが、一般的にはUTGもしくは、BTNである場合が多いです。

ストラドルの額はビックブラインドの2倍です。

ポーカーのストラドルの種類

ストラドルはストラドルをする人のポジションによって、名前が変わります。

それぞれのポジションのストラドルの種類について見ていきましょう。

UTGストラドル

UTGストラドルは、その名の通りUTGのプレイヤーがするストラドルのことです。

一般的にストラドルと云ったら、UTGストラドルのことを指します。

ストラドル有りのゲームの場合、UTGストラドルが採用されているハウスが多いです。

UTGストラドルをした場合、プリフロップのアクションはUTGの左隣のプレイヤーから始まります。

BTNストラドル

BTNストラドルもBTNのプレイヤーがするストラドルのことです。

BTNストラドルをした場合、プリフロップもポストフロップも最後にアクションを行うことができます。

UTGストラドルを他のプレイヤーがした場合、BTNストラドルはできないことが多いです。

ミシシッピストラドル

ミシシッピストラドルはSB、BB以外のポジションならどこからでもすることができます。

ミシシッピストラドルを採用している場所は少なく、ほとんど見ることはないです。

ミシシッピストラドルを誰かがした場合、そのプレイヤーの左隣からアクションがスタートします。

リストラドル

リストラドルとは、ストラドルをしているプレイヤーの左隣のプレイヤーがさらにその2倍のストラドルをすることです。

例えば、UTGがストラドルをしている場合、UTG+1のプレイヤーがUTGのストラドルの2倍をリストラドルすることができます。

ハウスのルールにもよりますが、そのまた左隣のプレイヤーがリリストラドルをすることが可能なところもあります。

ダブルストラドル

ダブルストラドルとは、UTGストラドルに加えて、UTG＋1のプレイヤーが、ストラドルの2倍の金額をポストすることです。

リストラドルとの違いは「UTG、UTG＋1」の組み合わせに限定されていることです。

リストラドルの場合は、上記の組み合わせだけでなく他のプレイヤーの組み合わせも含みます（左隣であれば誰でもOKです）。

ポーカーでストラドルをするメリット

この章では、ストラドルをするメリットについて解説していきます。

ストラドルについて深く理解していきましょう。

ポットを大きくすることができる

ストラドルはブラインドベットであるため、レートを2倍にすることができます。

大きいポットをとってより多く稼ぎたいと考えている人にとっては有効な手段かもしれません。

テーブルに弱いプレイヤーが多くいる場合は、ストラドルをしてポットを大きくした方が稼ぐ量は増えるでしょう。

相手にマネープレッシャーをかけることができる

ストラドルをするということは必然的にポットも大きくなります。

そこで自分が相手よりも上手くプレイすることができれば、相手にマネープレッシャーを与えてより期待値の高いポーカーをすることができます。

逆に、ストラドルがよく入るテーブルでプレイする際にはマネープレッシャーのかからないレートでプレイするべきです。

プレイを難しくすることができる

ストラドルが入ると、普段とは違うベットサイズやハンドレンジでプレイする必要があります。

そのため、ストラドルが入った際のハンドレンジを練習しておくと大きなアドバンテージを得ることができます。

ストラドルが入った際のハンドレンジやベットサイズの変化はGTO Wizardを使って学ぶことができます。

ポーカーでストラドルをするデメリット

ストラドルのデメリットについて解説していきます。

期待値の低いプレイをすることになる

ストラドルは期待値の低いプレイです。

ストラドルとはブラインドベットなので、ストラドルをしているプレイヤーのハンドはランダムで弱いハンドが多く含まれています。

わかりやすく考えると、SBやBBなどのブラインドベットがない場合、自分はプレミアハンドだけ（もっと言えばAAだけ）で参加していればかなりの確率で勝つことができます。

ブラインドベットがいかに損か理解できるでしょう。

リストラドルをされた時にプリフロップでも最後にアクションをすることができない

多くの人がストラドルをしている理由の一つにプリフロップで最後にアクションをしたい、という考えがあります。

しかし、ストラドルをした際に後ろからリストラドルが入ってしまっては、プリフロップすら最後にアクションをすることはできません。

ハンドレンジを変える必要がある

ストラドルが入ることによって、SPRやポットの大きさが変化するため、普段とは異なるハンドレンジでプレイする必要があります。

しかし、多くのプレイヤーはストラドルが入った想定のスポットを勉強していないため、プレイするのが難しくなってしまいます。

ストラドルの対処法

海外のカジノでキャッシュゲームをプレイする際にはストラドルが入ることも多いです。

そのためストラドルに対してどのようにプレイするのかを知っておくことは非常に重要です。

相手プレイヤーがストラドルをした時の対処法について解説します。

ハンドレンジを変化させる

ストラドルが入ることによって、SPRが減少します。

SPRが小さくなると、ローポケットやスーテッドコネクターよりもブロードウェイ(絵札)を含んだハンドで参加する割合が増えます。

レイズ額を通常よりも上げる

ブラインドベットが入っているので、当然レイズ額を上げる必要があります。

通常であれば4倍以上の額を使いますが、ストラドルが入ってSPRが小さくなった状態では4倍弱のレイズを使います。

レイズ額やハンドレンジは次の章で紹介します。

ストラドルの際のハンドレンジの変化

ストラドルが入った際にはハンドレンジが変化することは前述しましたが、では実際どのようにハンドレンジが変化するのかについて詳しく説明していきます。

GTO Wizardを使って説明していきます。

キャッシュゲーム,8max,エフェクティブスタック100bbの場合を見ていきましょう。

ストラドルが入っていない場合

ストラドルが入っていない場合のBTNのオープンレンジになります。

ポケットペアや、Ax~Qxのスートハンドを全てオープンしています。

ストラドルが入った場合

2ポケ、3ポケがフォールドになり、スートハンドが大幅に削られています。

一方でオフスートハンドはあまり削られていません。

これはSPRが小さくなったことによって、ローポケットやスートハンドよりもブロードウェイを含んだハンドが多く採用されるようになったためです。

ストラドルに関するQ&A

本記事ではここまでストラドルについて詳しく解説してきました。

しかし、まだストラドルについて疑問を持っている人もいるでしょう。

そこでストラドルについてのよくある質問に答えていきます。

ストラドルはしない方が良いですか？

結論、ストラドルは期待値を下げるアクションなのでしない方が良いです。

しかし、テーブルが強制ストラドルになっていたり、テーブルの雰囲気で全員ストラドルをする、といった時は断らない方が良いこともあります。

ストラドルを断るよりも、卓の雰囲気を良くしてペイオフしてくれるプレイヤーとできるだけ長くプレイした方が期待値が高くなるかもしれません。

ストラドルができるのはキャッシュゲームだけですか？

ストラドルが出来るか出来ないかはイベントによって異なります。

しかし、ストラドルは期待値がマイナスなので、トーナメントでストラドルをする人はほとんどいません（ごく稀にいます）。

ストラドルはどこのポジションからできますか？

UTGストラドルならUTGから、BTNストラドルならBTNから、ミシシッピストラドルならSB、BB以外のポジションならどこからでもできます。

一般的なハウスではUTGストラドルが採用されているところが多いです。

ポーカーのストラドル戦略とは？

ポーカーのストラドル戦略とは「ストラドルが入った場合の戦略」のことです。

通常のポーカーではストラドルがないため、ストラドルが入ると最初のラウンド（プリフロップ）の段階から、戦略が大きく変動します。

ストラドルが入った場合の戦略を事前に準備しておくことで、実際のゲームで入った場合にも勝ちやすくなります。

ポーカーのストラクチャーとは？

ポーカーのストラクチャーとは、ブラインドなどの賭け額に関する決め事（ルール）のことです。

ブラインドとはポーカーの強制ベットのことで、最初の2枚のカードが配られる前に必ず支払わなければなりません。

ブラインドはスモールブラインド（SB）とビッグブラインド（BB）に分かれ、SBとBBの金額を「10-20」などの形で示します（この場合はそれぞれ＄10、＄20）。

この「10-20」のような組み合わせのことをストラクチャーといいます。

ストラクチャーにはアンティという3つ目の数字が入り「10-20-20」のように表示されることもあります。

ポーカーのストラドリングとは？

ポーカーのストラドリングとは、ストラドルのことです。

ストラドル（Straddle）が動名詞の「Straddling」になっただけで、意味は全く同じです。

KKポーカーでストラドルはできますか？

KKPoker（KKポーカー）ではストラドルが可能です。

KKPokerだけでなく、GGPoker（GGポーカー）など他の大手のオンラインポーカーでも、ストラドルが認められています。

強制ストラドルとは？

強制ストラドルとは、文字通り参加している全てのプレイヤーにストラドルが強制されることです。

つまり、SBとBBだけでなくプレイヤー全員が最初にベットをします。

これによってポットは最初から大きくなるため、そのゲームで勝ったプレイヤーは大きな利益を手にできます。

ちなみに、ルールで強制ストラドルになるケースは少なく「場の空気で断れずにそうなった」というケースが、リアルポーカー（アミューズメントポーカー）では多く見られます。

1人拒否すれば大丈夫ですが空気的にw

— 堀内正人 (@horihori0104) January 19, 2018

ストラドルのハンドレンジはどうやって勉強しますか？

GTO Wizardを使って勉強するのが良いです。

GTO wizardであれば、他にもICMの効いたスポットなども勉強できるのでおすすめのGTOツールです。

【まとめ】ポーカーのストラドルとは？

ストラドルとは、SB,BBと同様のブラインドベットのことです。

主にキャッシュゲームで使われることがほとんどです。

ストラドルをするとポットを大きくすることができますが、基本的には期待値がマイナスのプレイなのでなるべくしないようにしましょう。