ポーカーのハイカードとは|強さや戦略も解説

ポーカーのハイカードとは|強さや戦略も解説

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今回はポーカー(テキサスホールデム)の役であるハイカードについて解説していきます。

本記事はこんな方におすすめ!
  • ハイカードをどうやって扱ったらいいか知りたい方
  • ハイカードで勝てるようになりたい方
  • ハイカードが何かわからない方

ポーカーをやっていると「最後まで役が完成しなかった…」なんて場面はよくありますよね。

そんな時に相手にベットされてしまうと、何も役が出来ていないからすぐにフォールドしてしまう人も多いのではないでしょうか。

しかし、ハイカードはうまく使いこなすことができれば、ブラフもブラフキャッチもできる優秀なカードになります。

この記事でハイカードの扱い方を勉強して、役が完成しなかったときでも簡単に負けないようなプレイヤーを目指しましょう。

Masa

ハイカードが起こる確率が知りたいです。

Chika

ハイカードが起こる確率は下記で詳しく説明していくよ!

この記事のまとめ
  • ハイカードとは何も役がない状態
  • フロップでは69%がハイカードになる
  • お互いハイカードの場合、キッカーで勝負が決まる

この記事のライター
Chika 27歳・ポーカー歴4年
ライブトーナメント獲得賞金額1,500万円超

MTTが得意で年間7~8回ポーカーのために海外遠征する

この記事のライター
Masa 30歳・ポーカー歴2ヶ月
転職を機に北海道から上京し、都内のアミューズメントポーカー店舗でポーカーと出会う。

初心者ながら、ポーカーの魅力を知ってから毎日勉強中

ハイカードとは

ハイカードとは

ハイカードとは、自分のハンドがどの役も揃っていない状態のことです。

Chika

詳しいポーカーの役の解説に関してはこちら

上記のイラストが示すように、相手に何らかの役ができていれば負けてしまいます。

しかし、使い方や持っているカードによってはブラフやブラフキャッチをするハンドとして使うことが出来ます。

この記事ではハイカードの戦略についても解説しているので、ぜひ最後までお読みください。

ハイカードが出現する確率は?状況ごとの戦略も解説

ハイカードが出現する確率は?状況ごとの戦略も解説

ここでは、ストリートごとにハイカードになる確率を解説していきます。

ハイカードが出現する確率と対策を知れば、役が出来なかったときも怖くはありません。

この項を読めば、ハイカードで適切なプレイができるようになるはずです。

記事のまとめ
  • フロップでは69%がハイカードになる
  • ターンではアクションに注意する
  • リバーでは降りるかブラフキャッチするかを検討する
Chika

特にフロップ時点では自分も相手もハイカードの確率が高いです。
自分のハンドの強さをしっかり見極めて、フォールドしすぎないように注意しましょう。
役の出現確率についての詳しい記事はこちらで紹介しています。

フロップ

フロップの時点では実に69%でハイカードが出現します。

フロップでは3枚のカードが出るので、52枚のカードから3枚をランダムに選ぶ確率は、52!/3!(52-3)!で22100通りです。

そこから、ペアになる6枚のカードを引いたものから3枚を選ぶ確率を出してやると、46C3で15180通りとなります。

それらを割ると15180÷22100で0.6868…となり、約69%でハイカードが出現すると分かります。

つまり、フロップの時点では相手と自分のどちらにも役ができていない可能性が高く、相手のベットにもブラフが含まれている確率が高いです。

自分がツーオーバーの時やドローになった時などこれから発展しそうなハンドはベットにもコールして戦うことがおすすめです。

また、自分がアグレッサーで強いカードが落ちたときは、レンジの強さを活かすなどしてブラフでもベットしていくことがいいでしょう。

GTO Wizardを使ってハイカードについて説明していきます。

状況はMTT,8max,50bbでCOのオープンにBBでコールしました。

フロップがQのペアボードでBBのチェックに対してCOは20%の安いベットをしてきました。

例えばフロップがこのボードだった場合、相手はほぼ100%ベットをしてきます。

その時相手のハンドには多くのトラッシュハンドがあるため、Aハイはコール以上で戦う必要があります。

Chika

特にフロップでペアボードになった時はAハイの価値が上がるのでコール以上のアクションで戦うようにしましょう。

Masa

フロップだとそんなにハイカードの確率が高いんですね。
最初からがペアができているポケットペアが強いのはそういった理由があるんですね。

ターン

ターンでは、約60%の確率でハイカードが出現します。

計算式:①52!÷4!(52-4)!=270725

②46C4=163185

③163185÷270725=0.602

この時点でハイカードだった場合は、自分がブラフで打つ場合も相手のベットにコールする場合も、自分の残りのチップ量やサイズによっては今後降りられなくなってしまう可能性が出てくるので、オッズが合うかどうかやリバーでブラフできそうかなども考えてアクションするようにしましょう。

Chika

ターンでもハイカードである可能性が50%以上あるので、簡単にペアを降りないようにしましょう。
降りすぎてしまうとそこを疲れて相手からベットの頻度が高くなって降ろされることが多くなってしまいます。

Masa

適正にコールする頻度を保つことが重要なんですね。

Chika

そうです、ポーカーのコールに関しては別の記事で詳しく説明しています。

リバー

リバーでは、約53%の確率でハイカードが出現します。

計算式:①52!÷5!(52-5)!=2598960

②46C5=1370754

③1370754÷2598960=0.527…

ここまで来ると相手に役が完成している可能性が高く、相手のベットには特に注意が必要です。

相手からベットされたときは、ボードの状況やベット額も考慮に入れながらコールするかフォールドするか考えましょう。

フラッシュ完成ボードで同じスートの強いハイカードを持っている場合はブラフを検討することも良いでしょう。

Chika

リバーではブラフの頻度がフロップやターンよりも下がります。
明確な理由を持ってアクションをすることが大切です。

Masa

実際リバーでブラフするのは初心者には難しいかもしれません。

Chika

リバーはフロップやターンよりもポットが大きくなっていて、ブラフをする際にも大きなベットをしなければならないため、成功率を上げる必要があります。

ハイカードの強さの比較方法

ハイカードの強さの比較方法

ハイカードには様々なルールがあり、お互い引き分けになる場合など知らないと損するルールもあります。

ここでハイカードの強さの比較方法を解説するので、知らなくて損したということがないようにしましょう。

ハイカードの強さの比較方法
  1. ハイカードの強い数字で比較する
  2. ハイカードが同じ場合キッカーで比較する
  3. ボードと合わせてお互いのカードが5番以内の強さに入らなかったら引き分け
  4. ボードだけをすべて使って役が完成した場合はお互いのハイカードやキッカーの強さに関係なく引き分け
  5. ボードでツーペアが出来た場合、それ以下のポケットペアはハイカードになる

相手もハイカードの場合は持っている一番強い数字の大きい方で勝敗が決まります。(例:A10>98)

お互いのハイカードが同じときはもう一方のカード(キッカー)が強い方の勝ちとなります。(例:AK>A10)

キッカーが勝っていてもキッカーが場に出ているカードと合わせて5番以内の強さに入らない場合や、フラッシュやストレートなどの役がボードで完成している場合は引き分け(チョップ)となってしまいます。

また、AKと72のような勝負でも同様に、ボードでフルハウスやストレート、フラッシュが完成していれば引き分けです。

ボードでツーペアになった時にポケットペアを持っていた場合、ボード両方のペアよりも持っているペアが弱ければハイカーになります。

    Chika

    ハイカードのルールは分かりづらいところもあるので、しっかり復習して間違えないようにしましょう。

    ハイカードのときの戦略・コツ

    ハイカードのときの戦略・コツ

    一番弱い役のハイカードですが、自分の持っているカードや状況によって十分戦えるハンドになることも多いです。

    ここでは、具体的な戦術をアクションごとに解説していきます。

    この記事のまとめ
    • ドローもないようなボードでAやKなどの強いハイカードはチェック
    • ストレートやフラッシュドローが完成しなかった場合はブラフに回すことも検討
    • 強いフラッシュや相手のストレート完成カードをブロックしている場合はブラフキャッチを検討
    Chika

    状況をよく見て、諦めるかブラフするかの強弱をつけられるようにしましょう。

    チェックをする

    相手に役が出来ていそうなときや、相手より強いハイカードを持っていそうなときはリスクを犯さずチェックしましょう。

    AハイやKハイはボードによっては、チェックでショーダウンまでいけば勝っている(ショーダウンバリューがある)可能性もあります。

    また、フラッシュやストレートが見えるようなボードは無理にベットせずチェックすることが無難でしょう。

    Chika

    ショーダウンバリューがあるかないかは相手のアクションやボードによって変わります。

    ブラフに回す

    ハイカードはブラフに回すことも一つの戦略です。

    特にブラフしやすい場面は自分のストレートやフラッシュドローが完成せずハイカードになった場合にそのままベットすることです。

    そのような場合は、完成しなかったときに突然ベットし始めるのではなく、ドローの段階からしっかりベットをし、役が完成したときもそうでないときも同じようにベットすることを心がけましょう。

    他にも、例えばダイヤのフラッシュ完成ボードで、自分がA◇など、◇を一枚だけ持っている時にブラフし、フラッシュを主張するようなことも効果的な戦略でしょう。

    また、ハンドレンジを考えて自分に有利なカードが落ちたときにブラフすることも有効です。

    Chika

    ブラフをする際にはいくつか注意するべき点があります。
    PokerChoiceでもポーカーのブラフに関する記事を書いているのでぜひ参考にしてみてください。

    ブラフキャッチをする

    フラッシュ完成ボードでボードと同じスートの強いハイカードを持っているときや、ストレートが見えるボードで自分のカードがストレートをブロックしている場合は相手のベットがブラフのときもあります。

    また、ある程度強い数字がボードでツーペアになったときは、それ以下のハイカードになった相手のポケットペアがブラフしてくることもあるため、ブラフキャッチを検討することも有効です。

    Chika

    ブラフキャッチをする際には、持っているハンドが相手の強いハンドをブロックしているなど、根拠を持ったプレーをするようにしましょう。

    ハイカードに関するQ&A

    ハイカードに関するQ&A

    ここでは、ハイカードに関するQ&Aを紹介します。

    ハイカードに関するQ&A
    • ハイカードでどこまでコールしていいですか?
    • ハイカードでブラフするときに気をつけることは?
    • ハイカードでブラフするレンジはどこまでですか?

    ハイカードでどこまでコールしていいですか?

    ボードでドローが見えていて、自分がそれに絡んでいない時や、オーバーカードが落ちたときにベットされたらまずフォールドを検討しましょう。

    また、リバーのアクションは記事で解説したことを参考に特に慎重に行いましょう。

    ハイカードでブラフするときに気をつけることは?

    まずは相手の持ちうる役や相手のプレイスタイルを考えます。

    その際に相手の降ろせそうなハンドより降ろせなさそうなハンドのほうが多いときは素直に諦めることが得策です。

    また、ショーダウンバリューがある状況で無闇にブラフしてしまうことはあまりおすすめ出来ません。

    ハイカードでブラフするレンジはどこまでですか?

    ハイカードは、基本的にショーダウンバリューが無いのでブラフするのが期待値が高いです。

    ですが、ハイカードでもAハイやKハイなどは、ショーダウンした場合でも勝っている可能性があるので状況によってはブラフする必要はないでしょう。

    Qハイまでは、相手も弱いチェックなどのアクションで回ってきた場合勝っている場合もあるので、Jハイ以下はブラフベットすることが重要です。

    【まとめ】ハイカードについて

    【まとめ】ハイカードについて

    今回はポーカーのハイカードについて解説しました。

    ハイカードを上手に扱うことができれば、プレイの引き出しが増えて今より隙のないプレイヤーに近づくこと間違いなしです。

    この記事を読んで、ぜひ今より1つ上のポーカースキルを身に着けてください。

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