ポーカーのCB(コンティニュエーションベット)とは？｜使うべき場面やサイズ・頻度を解説

ポーカーにおいて、CB(コンティニュエーションベット)は非常に重要な戦略の一つでC-Betと呼ばれることもあります。

ポーカープロと呼ばれる人たちはCBをうまく使いこなしています。

本記事でCBについて理解して実際にポーカーをプレイするときにCBを使いこなせるようにしましょう。

ポーカーのCB(コンティニュエーションベット)とは

ポーカーのCB(コンティニュエーションベット)とは、プリフロップのアグレッサーがフロップでも引き続きベットをすることです。

効果的なCBはポーカーでチップを増やすために非常に重要な戦略になります。

しかし、適切な状況や頻度で打つ必要があるため、本記事でCBを打つ目的や、シチュエーション、注意点まで詳しく紹介していきます。

CBについてよく知らない、という方はこの記事で学んでいきましょう。

ポーカーのCB(コンティニュエーションベット)の目的

本章では、ポーカーでCBを打つ目的について3つ解説します。

相手のトラッシュハンドをフォールドさせる

プリフロップのアグレッサーはCBを打つことによって、相手の何もないトラッシュハンドをフォールドさせることができます。

ポーカー、特にMTTではアンティやレーキの影響でキャッシュゲームよりも広いハンドレンジでプレイすることが正当化されます。

そのため、ボードに何も絡んでいないハンドを持っている可能性も高くなります。

プリフロップのアグレッサーはCBを打つことによって、ボードと何も絡んでいないハンドをフォールドさせる(フォールドエクイティを稼ぐ)ことができます。

フリーカードを与えない

CBは相手に簡単にフリーカードを与えない目的もあります。

CBを打たずにチェックで回してしまうと、相手のドローやマージナルハンドに対してプレッシャーを与えることができません。

CBを打つことによって相手のドローやマージナルハンドにプレッシャーかけて、オッズの悪いコールをさせてバリューを取ったり、フォールドを誘発させたりすることができます。

ポットを大きくする

ポットを大きくすることもCBの目的の一つになります。

すでに強い手を持っている際にはCBを打つことによってポットを大きくし、利益を最大化することができます。

CBのサイズは状況によって変わりますが、適切な額で打つことができるようになりましょう。

ポーカーのCB(コンティニュエーションベット)を打つシチュエーション

CB(コンティニュエーションベット)を打つべきシチュエーションは、ボードによって異なります。

適切なシチュエーションでCBを打たないと、逆にチップを減らしてしまうので、この章では3つCBを打つシチュエーションを紹介していきます。

ボードがアグレッサーに有利な時

AハイやKハイボードの時のように、ボードがアグレッサーに有利な時はCBの頻度が非常に高くなります。

アグレッサーのレンジとコーラーのレンジは違うため、ボード次第でCBを打っていくことになります。

CBを打つ具体的なシチュエーションは後の章で詳しく紹介します。

強いハンドを持っている時

自分が強いハンドを持っている時はもちろん、CBを打ってポットを大きくして利益の最大化を目指すべきです。

その際に打つべきベットサイズは、GTOツールやコーチングなどで勉強するようにしましょう。

よく使われるベットサイズは33%ですが、ボードによっては75%や100%以上のベットが使われることもあります。

相手がよく降りるプレイヤーの時

相手がよく降りるプレイヤーの時はCBの頻度が高くなります。

CBに対して適正な頻度でディフェンスすることができていないプレイヤーに対しては、積極的にブラフでCBを打つようにしましょう。

逆にCBに対して全くフォールドしないプレイヤーに対してはCBの頻度を下げるようにしましょう。

ポーカーでレンジCB(コンティニュエーションベット)を打つべきボード

ポーカーではボードによってはほぼ100%CBを打つべきボードがあります。

プリフロップのアグレッサーがレンジアドバンテージを生かして打つCBのことをレンジCBと言います。

レンジCBを打つボードは限られているので、この章で覚えてしまいましょう！

レンジCBを打つべきボードの具体例についてはGTO Wizardを使って紹介していきます。

AハイやKハイのドライボード

AハイやKハイのドライボードでは、アグレッサーが高頻度でレンジCBを打つことが肯定されています。

実際にGTOで見ていきましょう。

GTO WizardでMTT,8max,50bbを想定しています。

Aハイのドライボード

2.3bbオープンに対してBBがコールしたスポット

Flop A♤9♡4♣️

このGTO Wizardの画像を見ると、Aハイのドライボードの際には、100%の頻度でレンジCBを打っています。

Aハイのドライボードはアグレッサー側にしかナッツ級ハンドがないため、このように全てのレンジでCBを打つことができます。

Kハイのドライボード

2.3bbのオープンに対してBBがコールしたスポット

Flop k♤7♡2♣️

このボードになった場合も、アグレッサー側はほぼ100%の頻度でCBを打ちます。

先ほどの同じようにナッツ級ハンドはアグレッサー側にしか存在していません。

非常に低いペアボード（EPの場合）

2.3bbのオープンに対してBBがコールしたスポット

Flop 3♣️2♡2♦︎

非常に低いペアボードの場合は、UTGからのオープンの時は100%CBを打ちますが、BTNからのオープンの時にはチェックすることも多くなります。

このボードが落ちた際にはAハイやポケットペアの価値が高まります。

そのため、より多くのポケットペアと Aハイを含むレンジを持つUTGはレンジCBを打つことができます。

一方でBTNはUTGと比べて、このボードに対する多くのトラッシュハンドを含んでいます。

よって、レンジCBを打つことはありません。

ハイペアボード

2.3bbのオープンに対してBBがコールしたスポット

Flop A♤A♡K♦︎

ハイペアボードではアグレッサー側のレンジに多くのAやKを含むハンドがあるため、レンジCBを打ちます。

BBのディフェンスレンジにはこのCBに対してコールすることのできないハンドが非常に多く存在するため、安いCBを打つだけで相手をフォールドさせることが多いボードです。

ポーカーのCB(コンティニュエーションベット)を打つ際の注意点

CBを打つ際に注意するべき点について紹介していきます。

今まで何も考えずにCBを打っていた、という方はこの章を読んでCBを使いこなせるようにしましょう。

ボードを見て判断する

ボードを見てからCBを打つのか打たないのかを決めるようにしましょう。

前述したようにボードによって打つべきか打たないべきかが変化します。

打つべきボードで打って、打たないべきボードではチェックをして利益を最大化できるようにしましょう。

一部強いハンドをチェックレンジに残しておく

一部強いハンドをCBを打たずにチェックレンジに残しておくことは非常に重要なことです。

CBを打った時はブラフでCBを打たなかった時はバリューになる、といったことがないように普段からバランスを意識したプレイができるようにしましょう。

プロのプレイヤーはチェックレンジの中に強いハンドが残っていて、バランスが取れている人が多いです。

頻度が高くなりすぎない

CBの頻度が高くなりすぎないことも重要です。

CB頻度が高くなりすぎると、簡単に相手からチェックレイズされてしまい、相手のレイズに対してフォールドしてしまうことになります。

CBを打つことは非常に大事なことですが、それがやり過ぎになってはいけません。

ポーカーのCB(コンティニュエーションベット)に関するQ&A

ポーカーのCB(コンティニュエーションベット)に関する疑問を持っている人は少なくないのではないでしょうか。

そこでCBについてわからないことがあるといった方に対してその疑問を解決します。

CB（コンティニュエーションベット）はどのくらいの頻度で打ちますか？

CBの頻度はボードによって大きく変わります。

前述したように100%でCBを打つボードもあれば、逆にチェックが多いボードもあります。

ボードによってCBを使い分けることが重要なので、勉強したい方がいればGTO Wizardを使って勉強してみましょう。

CB（コンティニュエーションベット）のサイズはどのくらいですか？

CBのサイズもボードによって変わります。

全体で小サイズのCBを使っても良いですが、ナッツアドバンテージがある時の方がベットサイズは大きくなります。

つまり、アグレッサー側に有利なボードが落ちた時の方が全体的なベットサイズは大きくなる傾向にあります。

フロップのCB（コンティニュエーションベット）にコールされた場合はどうプレイすれば良いですか？

フロップのCBにコールされた場合は、ターンでスケアカードが落ちなければ続けてベットしましょう。

スケアカードが落ちた場合は、安いベットもしくはチェックをするようにしましょう。

引き続き打ち続けるか、一旦チェックを挟むのかによってリバーの戦略も変わってくるため、バリューなのかブラフなのかをはっきりさせてベットをするようにしましょう。

ポーカーのCBの適正値は？

ポーカーのCBの適正値は、一般的には60～70％程度とされています。

フロップでCBを行う確率は、スタッツでは「Flop CB%」で表示されます。

Flop CB%が80％以上のプレイヤーは積極的にCBを仕掛けるタイプであり、こちらも完全に強いハンドでなくとも、積極的にコールやレイズで応じるべきといえます。

Flop CB%が50％以下のプレイヤーはCBに対して慎重なタイプであり、このような相手がCBを仕掛けてきたら、自信のあるハンドでなければフォールドすべきといえるでしょう。

ポーカーのCB戦略とは？

ポーカーでレンジが有利なポジションは？

ポーカーでレンジが有利なポジションは「順番が後の方」のポジションです。

ポーカーのポジションは順番が早い方から順に、以下の通りです。

スモールブラインドとビッグブラインドの最初のベット額は強制的に決まっているため、自分でベット額を決めるポジションとしては、アンダーザガンが最初になります。

ブラインドによる強制ベットがなく、自分でベット額を決められる最後のポジションはディーラーボタンで、ここが一番有利なポジションといえます。

後になるほど有利なのは、前のプレイヤーの行動を見て、相手のハンドをある程度推測することができるためです。

推測が当たるかどうかは置いておき、後のプレイヤーの方が「情報が多い」ことは確かであり、経験を積めば積むほど有利になります。

ブラフCBとは？

ブラフCBとは「本来CBをできるような強いハンドではないのに、ブラフで行うCB」のことです。

通常のブラフと同じく、相手をフォールド（降りる）させて勝つことを目的としています。

フロップCBとは何ですか？

フロップCB（Flop CB）とは、CBをフロップで仕掛けることです。

CB自体が「アグレッサーがフロップ後も継続してベットすること」であるため、ほとんどのケースでは、フロップで仕掛けられます。

そのため、フロップCBと普通のCBの間に大きな違いはありません。

（強いていうなら、普通のCBはフロップ以外の場面で仕掛けるケースを指すこともあり得ます）

フロップでCBを仕掛ける際の戦略については、以下のnoteなどが参考になります。

【参考】Flop CBの基礎 (BTN vs BB)｜note

ゲームでCBとは何ですか？

ゲーム用語のCBとは、一般的にはポーカーのCB（コンティニュエーションベット）のことです。

しかし、当然ゲームにも様々なジャンルがあるため、たとえば以下のゲームタイトルなどを指していることもあります。

見ての通り、それぞれ一定のファンは抱えているものの、世界で広く長期間プレイされているということはありません。

【参考】CB｜ニコニコ大百科

そのため、世界で長い歴史のあるポーカーのCBが、ゲーム用語でも一番知られているCBだといえます。

【まとめ】ポーカーのCB(コンティニュエーションベット)について

本記事ではポーカーのCB(コンティニュエーションベット)について解説してきました。

CBは状況に応じて、使い分けることができれば非常に強力な武器になります。

全てのポーカープレイヤーは必ず通る道であるため、勉強するべき価値はあります。

CBを使いこなして最大限の利益を生めるようになりましょう。