ポーカーのブロックベットとは | 頻度や使用方法を解説

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本記事はこんな方におすすめ!
  • ブロックベットとは何かわからない….
  • ブロックベットをするタイミングが知りたい!
  • ブロックベットをする具体的なシチュエーションが知りたい!

ポーカーにおいて、チップを失わないことはとても重要です。

特にトーナメントではチップを増やすよりも、チップを減らさない価値のほうが高いです。

チップの損失をなるべく抑えて、利益を出すために、この記事ではブロックベットについて解説していきます。

Chika

ブロックベットをマスターして利益を最大化して損失を最小化できるようにしましょう!

この記事のまとめ
  • ブロックベットはポットをコントロールするためのベット
  • 自分がアウトオブポジションの時のみ使われる
  • 相手からの高額ベットを未然に防ぐために使われる
  • ブラフとしても、バリューとしても使われる
  • ブロックベットだと相手にバレてはいけない

この記事のライター
Chika 27歳・ポーカー歴4年
ライブトーナメント獲得賞金額1,500万円超

MTTが得意で年間7~8回ポーカーのために海外遠征する

Contents
  1. ポーカーのブロックベットとは
  2. ポーカーでブロックベットをする理由
  3. ポーカーでブロックベットをするタイミング
  4. ポーカーでブロックベットをする具体的なシチュエーション
  5. ポーカーでブロックベットをする際の注意点
  6. ポーカーのブロックベットに関するQ&A
  7. 【まとめ】ポーカーのブロックベットとは

ポーカーのブロックベットとは

ブロックベットとは

ブロックベットとは自分がアウトオブポジションの時に、ポットをコントロールしたり、相手のブラフを防ぐためのベットを指します。

ブロックベットをすることによって、相手の高額ベットやブラフを防ぐことができ、ポットをコントロールすることに繋がります。

ポーカーにはベットにも複数の種類のベットがあります。

ベットにもシチュエーションによって名前が変わるので、それらについてブロックベットとの違いを紹介します。

他のベットとの違い
  1. コンティニュエーションベット(CB)との違い
  2. プロテクションベットとの違い
  3. ドンクベットとの違い

コンティニュエーションベット(CB)との違い

コンティニュエーションベットは、プリフロップのアグレッサーが継続してベットをすることを指します。

コンティニュエーションベットはブロックベットとは異なり、基本的に自分が有利な状況であることを主張するベットです。

Chika

アウトオブポジションやインポジションは関係ありません
GTO戦略だとトーナメントではコンティニュエーションベットの割合がキャッシュゲームよりも非常に高くなっています。

プロテクションベットとの違い

プロテクションベットは、弱い役が完成している時に、相手の強いドローハンドに対してフリーカードを与えないようにするベットのことです。

プロテクションベットをすることによって、相手のドローのオッズを合わなくさせることが目的です。

例えば、ストレートドローとフラッシュドローが存在しているボードが落ちた時にオーバーペアやトップペアなどで高く打つ場合などのことを言います。

Chika

ドローが多くあるボードが開かれた時には、ベット額が高くなります。
これは相手のドローに対して安く次のカードを与えないためです。

ドンクベットとの違い

ドンクベットとは、プリフロップのアグレッサーよりも先にベットをすることです。

フロップではボードにもよりますが、アグレッサーの方が基本的に強いハンドを持っている可能性が高いため、チェックで回すことがほとんどです。

GTOで見ると一部フロップでドンクベットをするレンジが存在していますが、基本的にあまり推奨されないプレイになります。

Chika

ドンクベットは非常に難しいプレイなので、ドンクベットをしないようにしましょう。
特に初心者の人は注意が必要です。

ポーカーでブロックベットをする理由

ブロックベットをする理由

ポーカーにおいて、ブロックベットをする理由を紹介します。

主に、ブロックベットが使用される理由は以下の3つです。

ブロックベットをする理由
  1. 自分がドローハンドを持っていた際に、安くリバーを見に行ける
  2. 相手の高額ベットを防ぐ
  3. ポットをコントロールする

自分がドローハンドを持っている時にリバーを安く見に行ける

ブロックベットを打ち、先にポットをコントロールすることで安い金額でリバーを見に行くことができます。

また、リバーで引くことができれば、ダブルバレルを打って、バリューを取ることもできます。

Chika

ブロックベットを打つ際にはバリューとブラフのバランスを考えて打つようにしましょう。
ドローの時にだけブロックベットをしてしまっていると、相手から簡単にレイズされてしまいます。

相手の高額ベットを防ぐ

ターンで、自分がドローハンドやマージナルなハンドを持っていて、相手からポットオーバーベットが飛んできた時に、オッズが足りずに降りるということがあります。

しかし、ブロックベットを打つことによって、相手からの高額ベットを防ぐことができる可能性があります。

また、高額ベットを防いで、安くショーダウンまで持ち込めることもできます。

Chika

ブロックベットは相手を降ろすことを目的としたベットではないため、ショーダウンバリューのあるハンドでベットするようにしましょう。

ポットをコントロールする

先にブロックベットを打つことによって、ポットをコントロールすることができます。

自分がポットを大きくしたくない場面で、ブロックベットを使用し、ポットをコントロールしましょう。

Chika

ブロックベットはバランスが一番大事です。
バリューとブラフをしっかり混ぜてブロックベットをしましょう。

ポーカーでブロックベットをするタイミング

ブロックベットをするタイミング

ブロックベットには、打つべきタイミングが存在しています。

この章では、ブロックベットを打つべきタイミングについて説明していきます。

ブロックベットをするタイミング
  1. ターンでアウトオブポジションの時にドローハンドを持っている
  2. リバーでアウトオブポジションの時にショーダウンバリューのあるハンドを持っている
  3. 相手のアグレッションが高い

ターンでアウトオブポジションの時にドローハンドを持っているとき

ターンでアウトオブポジションの時にドローハンドを持っている時、なるべく安くリバーを見たいと感じているでしょう。

こんな時に、ブロックベットを打つことによって、相手の高額ベットを防ぐことができる可能性があります。

ただし、頻度が高すぎると、相手からさらにレイズを返される可能性もあるため、低頻度で行うようにしましょう。

Chika

ブロックベットをして、相手にポットオーバーベットをされるのを防ぎましょう!

リバーでアウトオブポジションの時にショーダウンバリューのあるハンドを持っているとき

リバーでアウトオブポジションの時にショーダウンバリューのあるハンドを持っている時、相手から大きなベットを受けたくないことが多いです。

ブロックベットを打つことによって、相手のポラライズされたベットを防ぎ、チップの大きな損失を防ぐことができます。

Chika

ブロックベットをすることで、負けてるハンドにはコールで止めてもらって、勝ってるハンドにもコールを貰えるかもしれませんね。

相手のアグレッションが高いとき

相手のアグレッションが高い時は、ブロックベットをすることによって、大きなベットを防ぐことができる可能性があります。

ターンやリバーで相手からベットされるのを防ぎ、損失を抑え、利益を上げることができます。

アグレッションの高いプレイヤー相手にはなるべく強いハンドをチェックレンジの中に残すようにしましょう。

Chika

アグレッシブなプレイヤーにはブロックベットで対抗しましょう。
特に自分がタイトだと思われている時はブロックベットが有効です。

ポーカーでブロックベットをする具体的なシチュエーション

この章では、ブロックベットを打つべき具体的なシチュエーションについて解説していきます。

MTTのエフェクティブスタック50bbを想定しています。

Chika

ブロックベットを効果的に使用できるようになりましょう。

ブロックベットを打つ具体的なシチュエーション
  1. ターンでアウトオブポジションの時にフラッシュドローを持っている場合
  2. もしターンでブロックベットを打たなかった場合
  3. リバーでアウトオブポジションの時にマージナルハンドを持っている場合
  4. もしリバーでブロックベットを打たなかった場合

ターンでアウトオブポジションの時にフラッシュドローを持っている場合

BTNからのオープンにBBからA♦︎9♣︎でコール

BTNオープンレンジ
BBコールレンジ

BTNオープンに対してのBBのコールレンジです。

Chika

BTNのオープンに対してのBBでA9oはコール約80%で20%の割合で3betを返します。

フロップ 4♦︎Q♦︎7♣︎

BBフロップ
BTNフロップ
BTNのCBに対するBBのコールレンジ

BBのチェックに対してBTNがCB(コンティニュエーションベット)33%を打った場合、BBのA♦︎9♣︎はコール100%です。

ターン 6♦︎

BBのターンのアクション
BBのアクションに対するBTNのアクション

BBが安くブロックベットに対してのBTNのアクション

Chika

22%の頻度でブロックベットを打っています。
ブロックベットの額はポットの20%が推奨されています。

ターンのBBからのベットにはフラッシュが含まれているため、BTNは弱いハンドでレイズやコールをすることができないです。

そのため、ブロックベットをすることで、安くリバーを見に行ける可能性があるのです。

また、BTNからのオープンレンジは非常に広くなっていることに加えて、高頻度でCBを打つため、安いベットにもフォールドするハンドも多く存在します。

Chika

スペードやハートなどのAx、Kxなどのスート系のハンドや、ダイヤを持たないAxやKxのオフスートを降ろすことができます。

このハンドの場合、A♦︎を持っているため、相手にナッツフラッシュがないという点もブロックベットが肯定される理由の一つです。

もしターンでブロックベットを打たなかった場合

もしターンでブロックベットを打たなかった場合

ターンでブロックベットを打たなかった場合、ダイヤのないQヒットグッドキッカーや、色のないAハイやKハイに50%以上のベットをされて、オッズの悪いコールをすることになってしまいます。

BTNのアクションに対するBBのアクション

ターンでBTNから大きなベットを受けたときに、BBは全ハンドレンジの約半分をフォールドしなくてはなりません。

ブロックベットを打っておけば防ぐことができたケースも多くあります。

Chika

BTNのターンの大きいベットにはブラフも多く含まれているため、ブロックベットでそれを防ぐことはとても有効的です。

リバーでアウトオブポジションでマージナルハンドを持っている時

BTNからのオープンにBBからA♦︎9♣︎でコール

Chika

先程の例と同じように、コール以上のアクションをとります。

プリフロップのBTNのハンドレンジ
プリフロップのBBのハンドレンジ

フロップ Q♦︎J♠️5♡

フロップのBBのアクション
フロップのBTNのアクション
BBのBTNのアクションに対するアクション

BBのチェックに対してBTNがCB(コンティニュエーションベット)20%、BBがコール

Chika

このボードが落ちた時にBTNは高頻度でCBを打つため、A9oは100%の頻度でコールします。

ターン 9♠️

ターンのBBのアクション
BTNのターンのアクション

BBがチェック、BTNもチェック

Chika

BBのチェックに対してのBTNのチェックにはAハイやミドルペア、下のポケットなどが含まれています。

リバー 8♠️

リバーのBBのアクション
リバーのBTNのアクション

BBが安くブロックベットに対するBTNのアクション

BBのレンジにストレートが完成する10が多く含まれているので、K7やK6などの滑っているハンドのブラフを防ぐことができます。

このブロックベットに対してさらにレイズを返すことができるハンドは10とフラッシュがほとんどです。

Chika

実際にBBで10を持っている場合でも、J10は小さいベットを選択しています。
ブロックベットの中に強いハンドを混ぜるためです。

もしリバーでブロックベットを打たなかった場合

もしリバーでブロックベットを打たなかった場合

リバーでブロックベットを打たなかった場合、相手のショーダウンバリューのないハンドに大きくベットされてしまいます。

例えば、A7、A6、K7、K6などです。

BTNがこれらのハンドを持っていた時に、53%や76%のブラフベットが推奨されています。

また、QQや76など、ブロックベットに対してはコールで止まっていたようなハンドも、BBのチェックに対しては大きくベットされてしまいます。

リバーのBTNのアクションに対するBBのアクション

リバーで53%のベットを受けたときのBBのレンジ

リバーのBTNのアクションに対するBBのアクション2

リバーで76%のベットを受けたときのBBのレンジ

大きくベットされた際にA9oは約4割はフォールドしなくてはならないため、ブロックベットが有効的に働きます。

Chika

ブロックベットを有効活用できるようにしましょう!

ポーカーでブロックベットをする際の注意点

ブロックベットをする際の注意点

ブロックベットは効果的なベットであるのと同時に、それを使う時に注意するべき点もあります。

次の二つのことはブロックベットを打つ際にとても重要なことです。

ブロックベットを打つ際には次に紹介する二つのことを意識すると良いです。

ブロックベットをする際の注意点
  1. ブロックベットだとバレないようにする
  2. ショーダウンバリューがある時に行う

ブロックベットだとバレないようにする

ブロックベットがブロックベットと相手にバレてしまうと、簡単に相手にブラフレイズされてしまいます

リバーの安いベットが全てブロックベットになってしまわないように、その中にバリューベットを混ぜることがとても大切です。

ナッツ級ハンドを持っている時に一部、アウトオブポジションから安いベットをするようにしましょう。

ブロックベットとバリューベットをうまく混合させて、ブロックベットを使いこなしましょう。

Chika

私はよく一枚フラッシュボードになったときに一部AハイフラッシュやKハイフラッシュを小さなブロックベットの中に混ぜます。

ショーダウンバリューがあるときに行う

ブロックベットは相手をフォールドさせることが目的ではないため、エクイティやショーダウンバリューのあるハンドで行います。

ショーダウンバリューのないハンドでブロックベットを打ってもチップを失うだけになってしまいます。

Chika

マージナルなハンドをブロックベットに回すようにしましょう。

ポーカーのブロックベットに関するQ&A

ブロックベットに関するQ&A

ブロックベットについて多くあげられる質問に答えていきます。

質問は以下の4つです。

ブロックベットに関するQ&A
  1. ブロックベットのサイズはどのくらい?
  2. ブロックベットにレイズが返ってきたらどうする?
  3. ブロックベットはどのくらいの頻度で打つの?
  4. どういうプレイヤーにブロックベットを打つべき?

ブロックベットのサイズはどのくらい?

ブロックベットは安い金額でドローを見に行ったり、相手からの大きなベットを防ぐためなので、小さい額が好まれます。

理想は相手の打ちたい額の半分くらいが良いと言われています。

紹介した具体的なシチュエーションの中ではポットの20〜30%のベットがされています。

Chika

あまり大きすぎても自分より強いハンドにしかコールをもらえませんし、あまり小さすぎても相手からのブラフレイズを防ぐことができなくなってしまいます。

ブロックベットにレイズが返ってきたらどうするの?

ブロックベットにレイズが返ってきた場合、額にもよりますがフォールドするべきです。

本当に上手なプレイヤー同士の戦いではブラフレイズをさらに返すという戦略もありますが、一般的にはバリューでレイズを返している場合がほとんどなので、大人しくフォールドするべきです。

Chika

ブロックベットを打つ際には自分と相手のプレイスタイルを理解していることも重要です。
相手がブラフの多いプレイヤーならブロックベットの中にナッツ級のハンドを混ぜて相手からのブラフレイズを誘うという戦略もあります。
それをブラフインドゥースと言います。

ブロックベットはどのくらいの頻度で打つの?

ブロックベットが肯定されるタイミングのうち、25%程度の頻度で打ちます。

相手のプレイスタイルによって異なりますが、これ以上高いとレイズされる頻度が上がったり、逆に低いと大きくベットされることが多くなってしまい、チップをより多く失う機会を作り出してしまう可能性があります。

Chika

ポーカーはバランスが非常に大事なゲームです!

どういうプレイヤーにブロックベットを打つべき?

相手のプレイスタイルによってブロックベットを打つかどうかは異なります。

例えば、ブラフが多いプレイヤーであれば、ブロックベットを打ったとしても大きなレイズが返ってくることが増えるため、ブロックベットの頻度を少なくします。

逆に、ブラフが少ないプレイヤーであれば、ブラフでレイズが返ってくることがほとんどないため、ブロックベットの頻度を増やすべきです。

Chika

対戦しているプレイヤーによってブロックベットを使い分けましょう。

【まとめ】ポーカーのブロックベットとは

【まとめ】ブロックベットとは

ブロックベットとは、アウトオブポジションの時に、ポットをコントロールしたり、大きなブラフを防ぐためのベットです。

これを使いこなすことによって、チップの損失を抑え、利益につなげることができます。

また、安いベットがブロックベットだけになってしまわないように、強いハンドも混ぜることもとても大切です。

皆さんも、ブロックベットを使いこなして、最大の利益を生み出しましょう。

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